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加入わずか2試合目のルーキーが射抜いた、勝利に等しい値千金の1本

BTALKSのYouTubeで公開中の「BTALKS MAGAZINE」エピソード112では、トヨタ紡織サンシャインラビッツにアーリーエントリーで加入した朝比奈あずさにフォーカスした。

【動画】「Wリーグデビュー2戦目で圧巻の21得点!加入理由の1つに『偉大な先輩』の存在」

1月25日に行われたWリーグは4位・トヨタ紡織サンシャインラビッツを3ゲーム差で追いかける5位・ENEOSサンフラワーズが、プレーオフをかけ直接対決。試合はまさに「劇的決着」と呼ぶに相応しい、白熱の一戦となった。

この試合前までの直接対戦成績は2勝1敗でトヨタ紡織が勝ち越し。残り5試合で両者の勝率が並び、さらに直接対決の勝敗も五分になった場合は「当該チーム間での対戦試合の総得点差」が反映されるため、ENEOSが紡織を上回るには「10点差以上」での勝利が必要だった。

試合は序盤から崖っぷちのENEOSが攻勢をかけ、第4Q開始直後にはこの日最大の18点のリードに。しかし、この流れを一気に変えたのが、アーリーエントリーでトヨタ紡織に加入したばかりの朝比奈あずさだった。

この日のハイライトはトヨタ紡織が10点差まで迫り、迎えた残り16秒。朝比奈のこの日5本目となる強気の3Pシュートが決まり、土壇場で3点を上積みしたトヨタ紡織が得失点でわずか「2点」上回り、プレーオフ争いで大きなアドバンテージを手にした。(試合はENEOSが83対76で勝利。直接対戦成績は2勝2敗)

19歳で日本代表デビューを果たした大器は、チーム最長の35分53秒の出場。5本の3Pシュートを含む21得点と、その決意がホンモノであることを証明してみせた。

「ベンチにいた時から『自分の前が空いてたら思いっきり打て』と言われてたので。本当にここがスタートラインだと思います。どんどん自分のできることを増やして、それがステップアップに繋がればいいかなと思っていますずっとWリーグの試合を見てましたし、自分はどういうプレーができるんだろうと見ていた場所。実際にプレーするようになって、不思議な感じもあるんです。でも、Wリーグで出場することが目的じゃなくて、しっかりここで活躍して世界相手に戦えるよう意識してやっていかないといけないです」

朝比奈が沈めた3Pシュート5本のうち、4本をアシストでお膳立てした都野も「朝比奈さんがすごい活躍をしてくれたので、自分も嬉しかった」と、その活躍に頬を緩めた。

そんなチームを救った朝比奈が、トヨタ紡織を新天地に選んだ理由とは一体何だったのだろうか。色んな要素があると前置きしつつ、その一つに挙げたのが同じポジションの「偉大な先輩」の存在だった。

「本当にモエコさんは賢くて、ディフェンスがこういう動きをしたらこう動くとか、スペースを見て自分がアタックすべきなのか、周りにパスを捌くべきなのか。その状況判断が本当に素晴らしい選手で、すごく尊敬しています。自分らしさを軸にしながら、モエコさんの良いところを取り入れられたらもっと良くなれるんじゃないかと思い、紡織を選びました」

長らく日本代表としてお活躍してきた長岡萌映子 ©️FIBA

長岡萌映子。長らく日本代表として活躍し、2021年には東京オリンピックで銀メダル獲得に貢献。インサイドでの力強いプレーだけでなく、ディフェンスとの駆け引きがうまく、外からでも点が取れる百戦錬磨のベテランから「吸収できる部分が多い」のだと朝比奈は言う。

この日は、長岡が早々に負傷交代。その穴を埋めるべく、コートに送り出されたのが朝比奈だった。加入2試合目で早くもその実力を証明した朝比奈が、偉大な先輩のエキスを間近で吸収しながら目指す選手像とはー

「モエコさんのプレーを真似するだけだと、ただのモエコさんの真似をした人じゃないですか。でも、そうじゃなくて自分の強みが中心にあって、そこにモエコさんやルーカスHCからの吸収したものをプラスして、4番ポジションとしてオールラウンドになりたいです。相手がミスマッチだったら中で攻めるし、逆にサイズがあって足で勝てそうだったら外から3Pシュートを打ったり、ドライブで切り込んだり。色んな選択肢の中から、一番ベストなことを選んで攻められる選手になりたいです」

取材中は少し言葉に詰まりながらも、初々しい笑顔の奥に確かな強い意志があった。

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