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「命をかけて—」津屋一球が、佐賀大会にかける強い覚悟。

BTALKS YouTubeでは、男子日本代表のメディアデーを特集した「Bマガ EP131」を8月3日に公開。1年半ぶりの代表復帰となった、津屋一球(三遠ネオフェニックス)の覚悟にフォーカスした。

「世間的には佐賀のゲームに関して色々と言われていますけど、僕はこのチームからA代表に入ってくる選手が多いと思っているんですね。だからこそ、逆に見返してほしいです」

8月1日、日本生命カップ2026(佐賀大会)に向けた男子日本代表のメディアデーが行われた。先述の言葉は、囲み取材の冒頭で桶谷ヘッドコーチが語った、今大会メンバーへの強い自信だ。

この夏はW杯予選やアジア大会、さらにはウィリアム・ジョーンズカップなど、複数のチームが同時並行で活動している男子日本代表。役割分担が必要なのはコーチ陣も例外ではなく、アジア大会でヘッドコーチを務める吉本泰輔コーチが佐賀大会のモンゴル戦も指揮。桶谷ヘッドコーチはベンチからサポート役に回り、いつもとは違った角度から「未来の主役たち」に視線を送る形だ。

第一声で強いメッセージを放った桶谷ヘッドコーチ

佐賀大会は、単なるテストゲームではない。

桶谷ヘッドコーチは、モンゴル戦のパフォーマンス次第では、8月末に控えるワールドカップ予選への招集も示唆。選手たちにとっては、まさに生き残りをかけたサバイバルの場であり、各々の物語が交錯する本気の舞台なのだ。

「Window3の合宿メンバーに入ってなかったのは、自分としてはかなりショックでした。個人的に、桶さんに連絡をして理由を聞かせてもらいました。全合宿に参加するのは現実的ではない中で、『アジア競技大会にいてくれたら助かる』ということを言っていただきましたし、代表の中でいつチャンスが来て、何が起こるか分かりません。直後のWindow4に来てくれと言われたらすぐ行けるように、気持ちの準備は怠らずにやっていきたいです」

Window3落選の理由を有耶無耶にすることなく、与えられた役割を全うしながら虎視眈々と上を狙っているのはシェーファー アヴィ 幸樹だ。

同じくWindow3に帯同はしながらも出番のなかった狩野富成は、「高いモチベーションを持ち帰れた」と、夏の代表活動に向けて改めて気を引き締めた。

「中国戦は相手の高さがあったので、メンバーに入れるんじゃないかと思っていました。やっぱりそういう気持ちが良くなかったのかなと思っていて、いつ入るか分からないという緊張感というか、危機感を持っていくのが大事なのかなと思います」

シューティングを一緒に行うアヴィと狩野

そんなハングリー精神みなぎるメンバーの中で、「全てをかける覚悟」でモンゴル戦に挑もうとしている男がいる。 1年半ぶりの代表入りを果たした、津屋一球だ。

「本当に今逃したら、次は無いなという感じはしています」

日本代表入りはこれが2度目だが、結果次第ではラストチャンスにもなりうる。津屋の言葉からは、そんな崖っぷちの覚悟がヒシヒシと感じられる。

そこまで自分にプレッシャーをかけるのは、決してもう若手とは呼べない「28歳」という中堅枠に足を踏み入れたこと。そして42点差の屈辱的な大敗を喫した、苦い代表デビュー戦の記憶がこびりついているからだろう。

2025年2月 アジアカップ予選window3【中国 100 – 58 日本 】

1年半前、中国・深圳に乗り込んだ大アウェーの一戦。Bリーグで40%以上の3Pシュート成功率を誇っていた津屋は、中学生以来ずっと憧れだった日本代表のユニフォームに、初めて袖を通した。しかし、放った5本の3Pシュートは、1本もリングを射抜くことができず。手足の長さを生かした中国の高い壁の前に、何もできずに終わった。

「前回の中国戦では0点という悔しい結果に終わって、チームもボロ負けしてしまい、責任を重く感じました。次のモンゴル戦ではプレータイムすらもらえず、自分としてはすごく悔しく終わった代表活動だったので…」

夢にまで見た日本代表デビューは、苦い経験として刻まれた。

国内では通用していた持ち味が、国際試合ではアジア相手ですら歯が立たなかった。その経験を津屋は、単なる「悔しい記憶」として終わらせることはしなかった。 所属の三遠ネオフェニックスに課題を持ち帰り、ワークアウトに活かしたという。

「長い棒でチェックしてもらいながらシュートするワークアウトをすぐに始めました。もちろん、試合では外国籍がチェックしてくることはたくさんありますし、その取り組みをやり始めてからは自信を持って打てるようになりました。例えば今日も、アレックス(カーク)からチェックされても、全然決められるというマインドになってきています。だからこそ、今回の代表戦でそれを証明できるか、自分でも楽しみです」

その言葉を裏付けるように、昨季は2年連続で3P成功率40%超えを記録。(41.8%〔リーグ4位〕)「絶望」から這い上がり、1年半の時を経て再び日本代表のチャンスを掴んだ。

「これを生かすも殺すも自分次第」。それは自分が痛いほどよく分かっている。

「必要かを見てもらえる絶好のチャンスだし、逆にダメだと思われる可能性もあります。だから僕としては本当に『命をかけて頑張りたい』という気持ちでやっています」

命をかけて——。 その重い言葉の裏には、中国戦で何もできなかった過去の自分との決別がある。そして、このチャンスを掴まなければ「次はない」という、断固たる決意も。

「津屋選手にとっては、アジア大会の前に佐賀大会が本番ですか?」そう問うと、鋭い眼差しでこう返してきた。

「僕にとってはそうですね。やっぱりここでどれだけアピールできるか(が重要)。個人的には勝手にそう思っています」

来たるモンゴル戦は、9月のアジア大会に向けた「強化試合」という見方が強いだろう。だが、そうじゃない者たちもいる。津屋一球にとっては、1年半前の雪辱を晴らす舞台。いや、小学4年生から始めたバスケキャリアの一つの集大成として臨む舞台。

そう考えても、大袈裟ではないかもしれない。

▼佐賀遠征|エンドロールスポンサー募集中

▼津屋選手|過去のNocutインタビュー

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